メッセ・フランクフルト社主催の世界最大級の国際消費財見本市「アンビエンテ」、「クリスマスワールド」、「クリエイティブワールド」が、さる2月3日(金)〜7日(火)の期間、ドイツ・フランクフルト国際見本市会場で同時開催され、コロナ前を上回る15万人以上が来場するなど盛況だった。
初の3消費財見本市同時開催となった今回、「Home for Consumer Goods」というテーマのもと、4561社の出展者が全館を埋め尽くし、サステナビリティとライフスタイルの融合を反映したユニークかつ包括的な製品ラインナップを提供、未来のライフスタイルトレンドを発信するグローバルハブとしての存在感を示した。
特に注目を集めたのは、新エリア「Ambiente Working」の「Future of Work」。パンデミック以降、新たな働き方として認識された在宅勤務やリモートワークに対応するホームオフィス向け製品が紹介された。来場者もコワーキングスペースを多く提供するようになったホテル関係の来場が増えた。
日本からの出展者は50社。その中でも日本独自の伝統とライフスタイルを背景に生み出された製品が集結した「Japan Style」では、出展者による最新デザインや技術が駆使された製品に注目が集まり、多くの来場者が訪れた。「Japan Style」スタート時よりコンセプトディレクターを務めるTIME & STYLEの代表取締役社長 吉田龍太郎氏は、「パンデミックの3年間でたまったフラストレーションが解放され、新しいビジネスが生まれるような活気あふれる場所になりました。またパンデミックでオンラインイベントが増えましたが、直接モノに触れて五感で体験することができる見本市の価値が再認識されたと、今回のアンビエンテで感じました」と語った。
また初出展した島産業株式会社はごみの再資源化・環境保全に取り組み、生ごみを乾燥させて有機質肥料にする「PARIS PARIS CUBE(パリパリキューブ)」が「German Design Award 2021特別賞」を受賞した。この他、「インテリアライフスタイル 2022」の「Young Designer Award」を受賞した副賞として初出展した橋本リサ氏は「HiNGE Dept Accessory」のブランド名で出展、「バングラデッシュの学校からワークショップやレクチャーの提案をいただいたりと、思いがけない出会いがたくさんありました」とコメントした。
なお次回の「アンビエンテ」、「クリスマスワールド」は2024年1月26日(金)〜30日(火)、「クリエイティブワールド」は1日遅れの1月27日(土)〜月30日(火)に開催される。
「アンビエンテ」公式サイト
https://ambiente.messefrankfurt.com/frankfurt/en.html